ここでは建築にこだわらず、最近思うこと,気になることなどを、
定期的に書いています。ひとりごと≠ナすので気軽に読んで下さい。
先日、知人のKさんから 「今、ペットボトルを使った構造物を造ろうと考えているんだが、 ちょっと相談にのってくれないか」 と電話が入りました。 「私などでわかることでしたら・・・」 ということで、会って話を聞いてみたところ、500mlのペットボトル でア−チを造るというものでした。しかも、イベント会場の入口に 利用するらしく、大きさは大胆にも半径3m!(という事はア−チ の全長は約9m!)などという、ペットボトルで作るには大規模? なのです。 更に驚いたことに、それを「屋外」に設置するというのです。 (幸いなことに、雪の降る冬には設置しないようですが・・・、 でも風で崩壊しそう・・・) 「この大きさで屋外設置は非常に困難ですよ!」 などと私が言っても、 「それを何とか考えようよ」 といった感じで、Kさんは全く動じる様子がありません。 「これは本気だな」と悟った私は、幾分堅くなってきた頭の柔軟 体操をして、何とか良いアイデアを考えなければいけないなと 思いました。 ところで、ペットボトルのア−チといえば、建築家「坂茂」氏の ペットボトルストラクチャ−があり、雑誌等でも紹介されています。 これは実験・解析をし、設計された見事な構造物になっています。 坂氏の実験にもあるように、ペットボトルは、ある程度の力に 耐えられます。これは普段の生活からも何となく予想出来ます から、建築の材料として使えないことは無いと思われます。 しかし、皆さんもやってみると良く分かりますが、3本以上のペット ボトルを一点で接合するのが実に難しいのです。 しかも 【 低価格で、短時間で簡単に造れて、屋外に数日間設置し、 使用後は解体して翌年に再設置する 】 などという悪条件のもとで・・・。 でも、難しいがゆえに、考えるのが楽しくて仕方がありません。 現在、空き時間を利用し、まるで小学校の夏休みの工作を考える ような気持ちで、ワクワクしながら、この一大プロジェクト?(笑) に参加させていただいております。 (多田) |