ひとりごと


ここでは建築にこだわらず、最近思うこと,気になることなどを、
定期的に書いています。ひとりごと≠ナすので気軽に読んで下さい。



NO.5 (2004.08)

 先日、知人のKさんから
 「今、ペットボトルを使った構造物を造ろうと考えているんだが、
  ちょっと相談にのってくれないか」
 
と電話が入りました。
 
「私などでわかることでしたら・・・」
 ということで、会って話を聞いてみたところ、500mlのペットボトル
 でア−チを造るというものでした。しかも、イベント会場の入口に
 利用するらしく、大きさは大胆にも半径3m!
(という事はア−チ
 の全長は約9m!)などという、ペットボトルで作るには大規模?
 なのです。
 更に驚いたことに、それを「屋外」に設置するというのです。
 (幸いなことに、雪の降る冬には設置しないようですが・・・、
  でも風で崩壊しそう・・・)
 
「この大きさで屋外設置は非常に困難ですよ!」
 などと私が言っても、
 
「それを何とか考えようよ」
 といった感じで、Kさんは全く動じる様子がありません。
 「これは本気だな」と悟った私は、幾分堅くなってきた頭の柔軟
 体操をして、何とか良いアイデアを考えなければいけないなと
 思いました。

 ところで、ペットボトルのア−チといえば、建築家「坂茂」氏の
 ペットボトルストラクチャ−があり、雑誌等でも紹介されています。
 これは実験・解析をし、設計された見事な構造物になっています。
 坂氏の実験にもあるように、ペットボトルは、ある程度の力に
 耐えられます。これは普段の生活からも何となく予想出来ます
 から、建築の材料として使えないことは無いと思われます。
 しかし、皆さんもやってみると良く分かりますが、3本以上のペット
 ボトルを一点で接合するのが実に難しいのです。

 しかも
 
 【 低価格で、短時間で簡単に造れて、屋外に数日間設置し、
                使用後は解体して翌年に再設置する 】

                      などという悪条件のもとで・・・。

 でも、難しいがゆえに、考えるのが楽しくて仕方がありません。
 現在、空き時間を利用し、まるで小学校の夏休みの工作を考える
 ような気持ちで、ワクワクしながら、この
一大プロジェクト?(笑)
 
に参加させていただいております。

                                   (多田)




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